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2025/01/15

歯周病は遺伝する?
子どもの歯が心配な親ができる対策

歯周病は遺伝する?子どもの歯が心配な親ができる対策

歯周病は誰もがかかる可能性があり、若いから大丈夫と安心できるものでもありません。日本の歯周病罹患率は15~24歳が20% 、25~34歳が30%、35~44歳が40%、45~54歳は50%、55歳以上は55~60%となっています。このデータから、若者でも5人に1人は歯周病であることがわかります。
小さな子どもを持つ親世代にとっては、自身が歯周病だった場合の子どもへの影響を心配する人も多いでしょう。
今回は、歯周病は遺伝するのか、また親はどのような対策がとれるのかについてご紹介します。小さなお子さんがいる家庭の方は、子どもを歯周病から守る参考にしてみてください。

歯周病そのものは遺伝しない

結論から言うと、歯周病そのものが子どもに遺伝することはありません。ただし、歯周病のなりやすさ・進行しやすさは遺伝する可能性があることがわかっています。
しかしながら、歯周病は基本的に細菌が増殖することによって起こる感染症です。遺伝的要因でなりやすい可能性があるとしても、毎日の歯磨きや定期的な歯科受診などの対策をとることで予防することができます。そのため、自分が歯周病だからといって、子どもにうつるのではないかと過度に心配し過ぎる必要はありません。何が歯周病のリスクになるのかを知り、子どものために対策をとってあげることが大切です。

生活習慣が歯周病リスクに?

歯周病は、一見何の関係もなさそうな生活習慣が歯周病リスクになることもあります。自身だけでなく子どもの歯が心配という方は、歯磨きに加えて日常生活での行動を意識しておくとよいでしょう。

〈歯周病リスクになる生活習慣を改善するために〉

  • バランスの良い食事をとる
  • 何でもよく噛んで食べる
  • 食後20分以内に歯を磨く
  • だらだら食いはしない
  • 適度な運動をする
  • タバコを止める
  • ストレスは上手に解消し、ためない努力をする
  • 睡眠を十分にとり規則正しい生活をする
  • 歯科で定期的に歯石を除去する
  • 虫歯を放置せずに治療する

歯周病は口だけの問題ではなく、食習慣や喫煙・睡眠・ストレスなども影響することがわかっています。お口のケアにプラスして生活習慣の改善も実践してみてください。

家族みんなで対策をすることが大事

歯周病は遺伝しませんが、だからといって安心できるというわけではありません。毎日の歯磨きや健康的な生活習慣が大切であるため、子どものうちはいかに親がサポートできるかが重要になってきます。仕上げ磨きや磨き残しのチェック、定期的に歯科受診させるなどのお口のケアはもちろん、子どもがお菓子をだらだらと食べたり夜更かしをしたりするのが日常的になっていないかなどの注意が必要です。
歯周病は、ケアを怠れば小学生のような小さな子供でもかかる可能性があります。行動が自立するまでは、言葉だけで促すよりも手を出して介入し、家族みんなで対策をとる流れを作ってサポートしてあげましょう。