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歯周病の予防に良い
食べ物・飲み物は？

歯周病を予防したいと日々歯みがきやデンタルフロスを使って、ていねいに歯みがきをしている方は多いと思います。一方で、食べ物についての注意はどうでしょうか？甘いものを避けるだけでは、歯周病の予防にはなりません。最近では「食育」という言葉を目にするようになりましたが、日々の食べ物においても、歯周病予防に良いものがあります。より積極的に歯肉にとって良いものを摂るようにしましょう。日々の食生活の参考にしてみてください。

歯周病と食事の深い関係：
今までにわかっていること

WHOは歯の疾患を 予防する食事として、いくつかの提言を出しています。口腔がんの予防なども含みますが、歯周病に関係することとしては以下のものがあります。

(1)　歯周病は活性酸素を増加するため、抗酸化物質を摂取すること。例えばアスコルビン酸（ビタミンC)、ベータカロチン、α-トコフェロール(ビタミン E) などを意識して摂取しましょう。

(2)　チーズ、牛乳(カルシウム、リン、カゼイン)は虫歯の予防因子です。
全粒穀物、ピーナッツ、硬いチーズとシュガーフリーのチューインガムはしっかり噛むことが必要になるため、唾液の分泌量を増加させ、虫歯や歯周病の予防因子になります。

このほかに、歯周病予防にはいくつかの提言があります。

(3)　ビタミンC・D、カルシウム、マグネシウム、葉酸、オメガ3系脂肪酸、ドコサヘキサエン酸などの栄養素の摂取は歯周病のリスクを減少させる可能性があります。

(4)　ひとくち30回以上噛むことを目標にしましょう。
しっかり咀しゃくすることは、唾液がしっかり分泌されるような刺激になります。

(5)　歯周病の原因菌が持つエンドトキシンという成分による害を最小限にするため、食事にはプレバイオティックス (食物繊維) とプロバイオティックス (乳酸菌) が必要です。

これらの提言を踏まえて、具体的にオススメの食材をご紹介します。

免疫力を高める果物や野菜

免疫力を高めることは、細菌に感染しにくくするために必要なことです。口は外界から細菌やウイルスなどが入ってくる入り口ですので、歯肉の免疫力はとても重要です。歯周病の予防としても免疫力を高めるような野菜を取り入れてください。

免疫力を高める食材としては、ピーマン、ほうれん草、人参、小松菜、ブロッコリー、トマト、じゃがいも、いちご、みかん、大豆などがあります。これらは体の免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりしてくれます。

食物繊維が多い野菜

人参、ごぼう、レタスは直接繊維が歯の表面を清掃してくれる食品です。食物繊維が豊富な野菜は、しっかりとよく噛んで食べるものが多いです。しっかり噛むと唾液がたくさん分泌されるようになり、唾液が口の中の汚れを洗い流します。このほかにもキノコ類、根菜類を取り入れてください。食物繊維はお腹を整える働きがあります。

歯槽骨のために
カルシウムを摂取しましょう

歯の周囲を支える骨を維持することも重要です。卵、牛乳やチーズ、小魚はもちろん、切り干し大根や高野豆腐、小松菜などにもカルシウムが多く含まれています。このようなカルシウムが豊富な食品を積極的に補うようにしましょう。

飲み物は緑茶がおすすめです。

みなさんは日々どのような飲み物を好んで飲んでいますか。日本茶に含まれるカテキン(ポリフェノール)には抗菌作用があり、歯ぐきを強くします。ウーロン茶に含まれるポリフェノール(苦味成分)には、歯垢の発生を抑えるという効果もあります。
日々の生活にぜひ取り入れてみてください。