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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。
2024/11/15
歯周病予防を歯医者だけに任せるのは危険!
自宅での口腔ケアを大切に
近年、歯への健康意識が高まり、昔に比べて歯医者の定期受診をする人が増えています。その影響もあり、高齢者の歯の残存本数も増えてきているといった結果も出ています。歯を失う原因として最も多いのは「歯周病」です。しかし、定期的な歯科受診だけで歯周病は予防できるのでしょうか。
今回は、歯周病を防ぐためには歯医者への受診だけで可能かについて解説します。
歯を守るために何かしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
歯科受診は大切だがそれだけではNG!
歯周病予防のために、定期的な歯科受診は必要不可欠です。自宅での口腔ケアでは取り切れない歯垢・歯石のクリーニングをしてくれたり、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さなどお口の状態を知ることができたり、ケアのアドバイスを受けることもできます。
しかし、特に治療などで頻繁に通う必要がなければ、歯医者への定期受診のタイミングは3ヶ月に1回程度です。年間で換算すると4回/年。果たして1年に4回ほど歯医者に通うだけで、歯周病予防は安心と言えるでしょうか。もちろん答えは「NO」です。
歯周病予防の基本は、毎日の口腔ケアです。歯科受診は定期的に行うメンテナンスだと考えましょう。
歯磨きをしないとどうなる?
もしも、歯医者だけを頼りにして歯磨きをサボった場合どうなるでしょうか。
1日歯を磨かないだけでも、歯の表面にねっとり・ザラザラしたものが付着します。これが歯垢(プラーク)です。歯垢の中には大量の細菌が存在し、時間が経つと歯石として歯にこびりつき歯磨きでは落とせなくなってしまします。
そうなれば、1週間ほどで歯周病の初期段階である歯肉炎になるでしょう。もともとお口の状態が悪かった人であれば、歯周炎や歯槽膿漏・むし歯などもっと悪化している可能性もあります。
歯周病の症状が悪化してから歯科受診をしても、治療が間に合わずに歯を抜かなければならないケースもあります。そうならないためにも、歯医者を頼りっきりにするのではなく、自宅での口腔ケアが重要なのです。
毎日の丁寧な口腔ケアが重要
歯周病予防のためには、自宅での口腔ケアが大切なのは理解いただけたかと思います。では、受診までにどのような口腔ケアを行えばよいのでしょうか。丁寧な歯磨きのポイントは、以下のとおりです。
・ ブラッシングは歯だけでなく、歯と歯ぐきのすき間にもあたるように
・ フロスや歯間ブラシ、部分磨き用歯ブラシなどを併用する
・ 就寝前の歯磨きは特に丁寧に
・ 歯磨き粉やマウスウォッシュは目的に合ったものを
歯の表面だけでなく、歯垢がたまりやすい歯と歯ぐきの表面もブラッシングすることが大切です。しかし、歯ブラシだけで落とせる歯垢は全体の約60%といった調査結果もあり、ブラッシングだけでは限界があります。そのため、フロスや歯間ブラシなどの使用が推奨されており、併用することで約90%の歯垢を除去することが可能になります。
また、歯磨き粉やマウスウォッシュには、歯周病予防・知覚過敏用・虫歯予防など多くの種類があります。目的に合ったものを選択することで、対策の効果をあげることができるでしょう。
すべてを歯医者に任せるのではなく、自宅での歯磨きを大切にして歯周病予防を行ってみてください。