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2024/07/16

マウスウォッシュ使用者の割合は?歯周病予防への効果と正しい使い方

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口臭ケアや歯周病予防のために、マウスウォッシュを使用している人も多いでしょう。ドラックストアではたくさんの商品が並び、テレビCMでも毎日のように目にするマウスウォッシュですが、実際にはどのぐらいの人が使っているのでしょうか?

今回は、マウスウォッシュの使用状況についてアンケートを取りました。その結果とともに、マウスウォッシュの効果や正しい使い方をご紹介します。自宅にあっても思い出したときにしか使っていない、効果があるのか分からず手が出せないという人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

口腔ケアでマウスウォシュを
使う人の割合は34%!

口腔ケアでマウスウォシュを使う人の割合は34%!

■ 調査地域:全国
■ 調査対象:
【性別】男女【年齢】30歳以上60歳以下
■ 調査日:2023年10月3日
■ 有効回答数:100サンプル

20~60歳の男女に、マウスウォッシュを習慣的(週1回以上)に使用しているかアンケートを取りました。結果は、34%と約3割にとどまりました。これだけ商品が普及していても、使用者の割合はそこまで多くはないようです。

マウスウォッシュは、使うのが面倒というほど時間や手間をとりません。おそらく、持っていても習慣的には使用していない人や、使用する必要性を感じていないため使っていない人が多いのではないでしょうか?

また、マウスウォッシュと見た目がそっくりなデンタルリンス(液体歯磨き)もありますが、これは全くの別物です。一般的に使用されている歯磨き粉の液体タイプで、マウスウォッシュとは使用目的が異なるため購入時には間違えないように注意しましょう。

マウスウォッシュの
主な効果は「殺菌」

マウスウォッシュはお口の中の菌を殺菌するために使用します。そのため、歯周病菌の増殖によって症状が出る歯周病を予防するには大変効果的です。歯周病菌の増殖を抑えるのに有効な主な成分は以下の3つです。

【歯周病予防に効果的な成分】

・ CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)
持続性のある強力な殺菌作用を持ち、一般的な歯磨き粉にも含まれている

・ IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
浸透性に優れていて、バイオフィルム内の細菌まで殺菌効果がある

・エッセンシャルオイル(サリチル酸メチル、チモール、メントールなど)
細菌の塊の中まで浸透して殺菌する果がある

マウスウォッシュには多くの商品があるため、購入の際に成分表を確認して選ぶのもよいでしょう。また、マウスウォッシュにはアルコールが含まれている商品があります。アルコールは健康な歯ぐきには大丈夫でも、歯周病のように炎症を起こした歯ぐきには刺激となりダメージを与える原因です。心配であれば、商品パッケージに「ノンアルコール」「低刺激」などの表記があるものを選ぶとよいでしょう。

マウスウォッシュの正しい使い方

マウスウォッシュは、使用に時間も手間もかからず、効果的に歯周病対策ができる優れものです。しかし、間違った使い方をしているとせっかくの効果も半減してしまいます。しっかりと使い方のポイントを押さえておきましょう。

【マウスウォッシュの正しい使い方】

・ 必ず歯磨きのあとに行う
・ 20~30秒程度、強めのうがいをする
・ うがい直後の飲水・飲食は避ける

マウスウォッシュはあくまで歯周病予防の補助的な役割です。歯周病予防のメインは、丁寧なブラッシングで歯垢を落とすことです。残念ながら、マウスウォッシュで歯垢を完全に落とすことはできませんので、必ず歯磨きやフロスを使用した後に行いましょう。また、マウスウォッシュ使用直後は、殺菌成分をすぐに流してしまわないように、水でうがいをしたり食事をとったりするのは控えることが大切です。

マウスウォッシュの選び方、正しい使い方のポイントを押さえて、効果的な歯周病対策を行いましょう。