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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。
2023/10/11
歯ぐきから出血!
自分でできるケアと予防法
歯を磨いた後に口をゆすいだら、血が混じっていた!という経験はありませんか?「たまたまかな……?」と放っておくのは要注意!もしかしたら歯周病のサインかもしれません。今回は歯ぐきから出血した場合の原因と対策をお伝えします。
歯ぐきの出血は
「歯周病」のサインかも?
歯磨きをした後やフロスを通したとき、固いものを食べた後に歯ぐきから血が出た経験がある人は少なくないのではないでしょうか。じつは、歯ぐきからの出血の90%以上が歯周病によるものだと言われています。
歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間から細菌が侵入し、炎症を引きおこす病気です。症状が進行すると、骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうこともあります。
毎日の歯磨きが十分でないと、歯と歯や歯ぐきの間に歯垢(プラーク)が溜まります。そのまま放置していると、歯垢の中に多数存在する細菌が原因となり、歯ぐきに炎症が起こり始めるのです。はじめは歯ぐきが赤い程度だったものが、次第に腫れが大きくなりぶよぶよに……。腫れている状態で歯ブラシやフロスが触れたり、固いものを噛んだりすると、歯ぐきが刺激されて出血するというわけです。
歯周病の初期段階であれば、念入りなブラッシングと歯科医院でのクリーニングで十分状態は改善できるので、歯ぐきから出血が見られたら歯周病のサインだと思って、普段以上にお口の中のケアを意識しましょう。
歯周病以外で
歯ぐきから出血することも
歯ぐきからの出血のほとんどが歯周病によるものだとお伝えしましたが、ほかにも考えられる原因がいくつかあります。
・虫歯が進行している
虫歯を放置していると状態がひどくなり、歯の神経まで細菌が侵入していきます。場合によっては骨を溶かしてしまう可能性も。いずれにしても、虫歯が原因で出血する場合は、かなり深刻な状態が疑われるので、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
・間違ったブラッシング
必要以上の強い力で歯を磨いたり、歯ぐきばかりを磨きすぎたりすると、歯ブラシの先で歯ぐきを傷つけてしまって出血することがあります。また、自分の歯のすき間に合わないサイズの歯間ブラシを使うことも、歯ぐきを傷つける原因に。軽い力で十分汚れを落とせるので、あまり力強くブラッシングすることは避け、自分に合ったサイズの歯間ブラシを使うよう意識しましょう。
・ホルモンバランスの変化
女性の場合は、ホルモンバランスの変化によっても歯ぐきから出血しやすくなります。排卵直前や月経前、妊娠中、出産後、更年期などは女性ホルモンの影響を受けやすく、歯周病が進行しやすくなるので、特に念入りなケアが必要です。
なお、だいたいの場合はすぐに出血が止まりますが、もしもなかなか止まらないときは、何か病気が隠れている可能性もあります。おかしいなと思ったら、迷わず歯科医院を訪ねてくださいね。
日々のケアが
健康な歯ぐきへの近道
では、歯ぐきの出血を予防し、健康な口内環境を維持するにはどうしたらいいでしょうか?
まずは、正しい方法で丁寧にブラッシングを行いましょう。歯ブラシを軽く持ち、歯と歯ぐきの境目に毛先を当てて軽く磨きます。そのとき、角度は歯ぐきに対して45度がベスト。また、出血があると怖くて歯磨きを控えてしまう人がいるかもしれませんが、そんなときこそしっかりブラッシングすることが重要です。歯間ブラシやフロスなどもしっかり通して、汚れをとりきってください。日々の積み重ねが、健康な歯ぐきへと繋がります。
歯磨きだけでは歯垢が落としきれないため、歯周病予防アイテムを使うこともおすすめです。マウスウォッシュなども併用して、セルフケアで落としきれる汚れはすべて取り除きましょう。
そして、定期的に歯科医院へ行き、検診&クリーニングをしてもらうこと。これで歯周病対策は万全です。歯ぐきからの出血はお口の健康の黄色信号だと捉えて、毎日のケアを意識してみてくださいね。