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2025/03/25

歯肉炎は歯周病の初期段階!
症状を悪化させないために

歯肉炎は歯周病の初期段階!症状を悪化させないために

歯肉炎と聞いても、いまいちどのような状態なのかイメージできる人は少ないでしょう。 歯肉炎は歯周病の初期段階であり、自分では気づいていなくても罹患している人も多いのが特徴です。
今回は、歯肉炎の詳しい症状や、悪化させないためにやるべき対策についてご紹介します。 まずは、歯肉炎の症状がないか、本記事を読みながらチェックしてみてはいかがでしょうか。

歯肉炎は歯周病の初期段階

歯肉炎は歯ぐきに炎症が起こっている状態を指し、これは歯周病の初期段階にあたります。具体的には以下のような症状が出てきます。チェックしてみましょう。

〈歯肉炎の症状〉

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 触ったり歯磨きをしたりすると出血する
  • 歯と歯ぐきの間の溝が深くなる

これらの症状が見られる場合、「歯肉炎」つまり軽度の歯周病と考えた方がよいでしょう。歯肉炎は極めて一般的な病気です。炎症は歯ぐきのみであるため、早期発見して歯磨きを丁寧に行うことで健康な状態に戻すことができます。
そのためにも、お口の健康意識を高めて、トラブルの早期発見や自分のお口の状態にあった口腔ケアを行うことが大切です。

歯肉炎が悪化すると

歯肉炎は、ほとんど痛みが出ることはありません。そのため、歯肉炎に気づかずにどんどん悪化するケースもあります。歯ぐきだけにとどまっていた炎症が歯を支える重要な組織にまで広がり、歯肉炎から歯周炎の状態へと悪化するのです。
そうなれば、口の中がねばねばして口臭がきつくなったり歯がぐらつき始めたりと、さらに重度の症状が見られるようになります。最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。大げさな話に思えるかもしれませんが、歯周病で歯を失うリスクはむし歯よりも高く、歯の喪失原因の37.1%と最も多い割合を占めます。
状態が悪くなってから、良い状態へと戻すのは一苦労です。最悪のケースに至る前に、歯肉炎の段階で対策をとり健康なお口へと戻してあげることが大切です。

悪化させないために
やるべきこと

歯肉炎の主な原因は、ブラッシング不足により残った歯垢(プラーク)です。歯垢を除去し、できるだけお口の中を清潔に保つことが、歯肉炎の悪化を防ぎ健康な状態へと戻すための基本的な対策です。
そのため、これまで特に意識せずに何となくで歯磨きをしていた人は、方法を見直す必要があります。なぜなら、歯ブラシで落とせる歯垢は約60%とされており、適切なブラッシングができていない場合はこの数字よりもさらに低い可能性があるためです。できる限り歯垢を落とすためには、歯全体に行き届くブラッシングに加えて、歯ブラシでは届かない場所を磨くためのデンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。また、仕上げにマウスウォッシュを使用すると、より殺菌効果を高めてくれます。
このように、お口の健康を意識した歯磨きを行うことで、自分のお口の状態にも関心を持つようになります。歯ぐきは引き締まり健康なピンク色をしているか、口臭は気にならないか、磨きにくい場所は歯垢がとれているかなど、自然とチェックするようになるでしょう。関心を持つことで、小さな変化に気付くことができ、歯肉炎の早期発見につながります。
歯肉炎に気が付いたら、悪化して歯周炎へと進行する前に対策がとれるとよいでしょう。