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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。
2023/06/14
歯に食べ物が挟まりやすくなった!
その原因は歯周病による症状かも
「最近、食べ物が歯に挟まりやすくなった」
食事の際、このように感じた経験はありませんか?昔はこんなことなかったのに、と疑問に思っている人も少なくはないでしょう。
本記事では、歯に食べ物が挟まりやすくなる原因を、アンケート結果とともに解説します。改善方法や予防策についてもご紹介しますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
30~70代の約7割が歯に食べ物が
挟まりやすくなったと感じている!
30~70代の男女100名に「歯に食べ物が挟まりやすい」「昔に比べて歯に食べ物が挟まる」と感じた経験があるかアンケートをとりました。アンケート結果は以下のとおりです。
■ 調査地域:全国
■ 調査対象:【性別】男女【年齢】30歳以上
■ 調査日:2023年4月5日
■ 有効回答数:100サンプル
全体の約7割が、食べ物が歯にはさまりやすくなったと感じていることが分かりました。年齢別では、60代以上が75%、50代以下は60%と、それほど大きな差はありませんでした。
しかし、該当者7割という数字は非常に高い数値です。この原因となっているのは一体何なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
歯に食べ物が
挟まりやすくなる原因は?
歯に食べ物が挟まる原因は「歯ぐきが下がる」ことにあります。歯ぐきが下がると、歯間の根元にすき間が生まれます。このすき間に食べ物が挟まっているのです。
では、なぜ歯ぐきが下がるのでしょうか。その原因は主に以下の5つです。
① 加齢
歯ぐきもお肌同様、年齢とともに変化します。徐々にハリがなくなり下がっていき、歯間にすき間ができたり、歯の根元部分が露出したりします。
② 歯周病の影響
歯周病は歯ぐきの炎症を引き起こし、歯ぐきを退縮させます。また歯周病の場合、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきのみぞが深くなり、ここにも食べ物が挟まりやすくなります。歯ぐきが弱くなっているため、歯がぐらつくことも挟まりやすさの要因であり、歯周病と食べ物の挟まりやすさは密接に関与しています。
③ 歯科矯正の影響
もともと歯ぐきと歯を支える歯槽骨が薄い日本人は、矯正治療を行うと歯ぐきが下がりやすいというリスクがあります。矯正治療後に歯ぐきが下がった自覚のある人は、歯科矯正が原因の可能性があります。
④ 誤ったブラッシング
ブラッシングの際に力を入れすぎたり、固すぎる歯ブラシを使用したりしていませんか。誤ったブラッシングは歯ぐきを傷つけ、退縮を引き起こす原因となります。歯ブラシの選び方やブラッシング方法を詳しく知りたい場合は、歯医者でブラッシング指導を受けるのがおすすめです。
⑤ 日常のクセ
歯ぎしりや食いしばりなどで、部分的に強い力が加わった状態が繰り返されると、歯ぐきにも負担がかかります。知らず知らずのうちにやっているこのような癖が、徐々に歯ぐきが下がる原因となります。
歯ぐきが下がって食べ物が歯に挟まりやすいとお悩みの方は、これらの改善可能な原因にアプローチすることが大切です。
歯ぐきが下がるのを防ぐには
「歯周病」予防が大切
先述したとおり、歯周病は以下の症状を引き起こします。
・ 歯ぐきの退縮
・ 歯周ポケットの深さ
・ 歯のぐらつき
これらが歯に食べ物が挟まりやすくなる主な原因です。
歯周病を治療・予防することで、健康な歯ぐきを手に入れ退縮を防ぐことができます。歯周病予防の基本はマウスケアです。ブラッシングはもちろん、歯ブラシが苦手とする歯間のケアやマウスウォッシュの使用なども歯周病予防に効果的です。
1. 歯ぐきを傷つけないブラッシング
2. フロスや歯間ブラシで歯間ケア
3. 仕上げにマウスウォッシュ
上記を意識して自宅でのマウスケアを行えば、歯周病対策はバッチリです。歯と歯ぐきを若々しく保ち、食事を気持ちよくとるためにも、歯周病予防を始めてみませんか?