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2024/09/13

虫歯・歯周病・知覚過敏|
お口のトラブルの違いについて解説

虫歯・歯周病・知覚過敏|お口のトラブルの違いについて解説

歯の痛みや刺激を感じるとき、お口の中ではどのようなトラブルが起こっているのでしょうか?

多くの人がもしかしたらと考えるのは、虫歯・歯周病・知覚過敏の3つではないでしょうか?これらは罹患率も非常に高く、診断を受けていなくても多くの人が持っている病気です。

今回は、この3つのお口のトラブルについての特徴や違い、予防方法をご紹介します。心当たりのある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

歯の痛みや冷たいものが
しみる原因は?
お口のトラブルの違い

歯の痛みや刺激を感じる場合、考えられる原因は主に以下の3つです。

   虫歯 歯周病 知覚過敏
特徴 虫歯菌(主にミュータンス菌)によって歯が溶けてしまっている 歯周病菌(主にジンジバリス菌)によって歯ぐきが炎症を起こしている 歯の表面が傷ついていたり、象牙質が露出したりしている
原因
  • 口腔ケア不足による虫歯菌の繁殖
  • 酸性の口腔環境
  • 歯垢・歯石の放置や、口腔ケア不足・磨き残しによる細菌の増殖
  • 加齢・歯周病・過度なブラッシングなどによる歯ぐき退縮
  • 歯の破折や削り過ぎ、歯すり減り
  • 痛み 虫歯の進行度により痛みが強くなる
    軽度であれば痛みはないが、悪化すると何もしなくても常にズキズキ痛むこともある
    歯周病の初期は自覚症状が少なく、症状が進行すると、歯ぐきの腫れによるズキズキとした痛み
    炎症が強いと熱感をともなうこともある
    冷たいものなどの刺激により、瞬間的なキーンとした痛み
    通常は2~3秒程度で落ち着くが、重症化すると痛みがなかなか治まらないこともある

    この3つは似たような疾患に思われがちですが、それぞれ特徴や原因、痛みの感じ方が異なります。同じ痛みや刺激でも、感じ方の特徴がそれぞれ違うため、ある程度の予想をつけることは可能です。ただし、あくまでも予測なので、確実な診断は歯科でしてもらいましょう。

    自覚症状があれば
    早めに口腔ケアの見直しを!

    どのケースであっても、自覚症状があるのにそのまま放置するのは危険です。症状が悪化し、取り返しのつかないことになる場合もあります。実際、歯を失う原因の1位は「歯周病」、続いて2位が「虫歯」です。また、知覚過敏と思って放置していると、実は虫歯や歯周病ということもあります。まずは、これまでの口腔ケアを症状に合ったケアに見直してみましょう。近年、歯への健康意識の高まりから、さまざまな口腔ケア用品が販売されています。歯周病や知覚過敏などそれぞれの症状に特化したものもあるため、まずは症状に合わせて使用してみてはいかがでしょうか。

    それでも症状が改善しない、そもそもどのトラブルで痛みが生じているのか判断がつかないといった場合は、歯科受診をおすすめします。

    虫歯・歯周病・知覚過敏|
    どれも予防が可能

    3つに共通して言えるのは、どの場合も予防には正しい口腔ケアやブラッシングが大切だということです。

    虫歯や歯周病の場合は、虫歯菌の増殖を抑えてくれます。奥歯や歯間など、歯ブラシでは磨きにくい箇所はフロスを使うと効果的です。また、歯磨き後にマウスウォッシュを使用することで、殺菌効果によりさらに効果的に予防ができます。知覚過敏の場合、過度なブラッシングで歯ぐきを痛めて歯ぐきが下がることが原因の1つでもあります。また、歯がしみるからと言って口腔ケアを怠っていると、症状が悪化し、歯ぐきの炎症で歯ぐきが下がり知覚過敏になるケースもあります。

    そのため、虫歯・歯周病・知覚過敏にとって、正しい口腔ケアは大変重要なのです。口腔ケアの方法を見直すだけでなく、それぞれの予防や症状に特化したケア用品に変えてみるのもおすすめです。定期的に歯医者で検診を受けながら、自宅でのセルフケアを行いお口のトラブル予防に努めましょう。