歯周病には医薬品のアセス|佐藤製薬
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歯科医インタビュー
「歯ぐきの健康と歯周病」

歯ぐきの“色”で健康状態をチェック

Q1:健康な歯ぐきとは、どのようなものでしょうか?


湯浅デンタルクリニック院長 湯浅慶一郎 先生(以下 湯浅先生):
まず、健康な歯ぐきは、サーモンピンク色をしています。そして、スティップリングといって歯肉にポツポツした細かいくぼみがあることも、健康な歯ぐきの状態を見る指標とも言われています。反対に、歯ぐきが赤みを帯びていたり、腫れている、出血する、口臭などがあれば、歯周病を発症しているサインです。


痛みが無くても“出血”は歯周病のサイン

Q2:何が原因で、歯ぐきの状態が悪くなるのでしょうか?

湯浅先生:
歯ぐきの状態が悪くなる原因は、歯ぐきから出血する、歯がグラつくなど様々です。例えば、出血ひとつとっても、歯ぐきの内部が化膿していることが原因のときもあれば、歯垢(プラーク)がたまっていることが原因のときもあります。いずれにしろ、歯ぐきからの出血は歯周病のサインであることには変わりはありません。

ところが、歯科の二大疾患である虫歯も歯周病も、初期段階では痛みがほとんど無いところが厄介です。真っ赤に腫れていて、ほんの軽く触っただけでドバっと出血されるような歯周病の患者さんでも、ご本人は痛くないのです。虫歯も歯周病も痛みが出た時には手遅れです。虫歯で痛みが出た時には歯髄まで達していて神経を抜くことになりますし、歯周病も痛みが出た時には抜歯の可能性が高くなります。歯周病は痛みが無く進行するのが特徴なので、痛くなくても、歯ぐきからの出血がないか歯磨きの時に確認したり、歯医者さんで検診を受けたりする習慣をつけてほしいですね。


歯周病が重症化する前にきちんとケアすることが大切

Q3:歯周病の検診や治療はどのように行われますか?

湯浅先生:
歯周病の検診でチェックする項目は沢山あります。プラークの付着状態をみたり、歯周ポケットの深さを測ったり、歯ぐきの色や歯のグラつきを見たりと、当クリニックオリジナルのチャートに沿ってチェックしています。その上で、歯周病の進行状況などに合わせて治療のプランニングをします。

また、最近では虫歯よりも歯周病の患者さんが増えているのは確かです。歯を失う原因も、虫歯で失うのと、歯周病で失うのとでは、その後の治癒が全然違ってきます。例えば、インプラントをする上で、その土台となる骨がなければインプラントはできません。虫歯で歯を抜いた患者さんは大抵、歯槽骨と呼ばれる骨がある程度残っていますが、歯周病で歯を抜いた患者さんは、歯槽骨が喪失してしまっていることも多く、インプラントが難しくなります。歯周病の原因菌の影響等もあり、歯周病で歯を抜いた方のインプラントの成功率は下がると言われています。ですので、やはり歯周病が重症化する前に、きちんとケアすることが大切です。


歯周病予防は「ブラッシングに始まり、ブラッシングに終わる」

Q4:歯周病に罹患した場合のセルフケアはどのようにすればいいでしょうか?

湯浅先生:
歯ぐきから出血のある方は、症状を緩和できる歯磨剤をブラッシング時に取り入れてもいいと思います。歯ぐきの引き締め効果も期待できるでしょう。すでに歯ぐきが下がってしまっている方は、研磨剤が配合されていない方が歯ぐきを傷つけずに使えますね。

歯周病予防、虫歯予防は「ブラッシングに始まり、ブラッシングに終わる」といっても過言ではありません。それが、歯ぐきの健康につながります。歯ブラシは手磨きでも、電動歯ブラシでも良いとは思います。ただし、電動や音波に関しては、適切な歯ブラシの当て方、ブラッシング方法が習得できてから使ってほしいと思います。

また、歯ブラシに加えて、デンタルフロスも基本のセルフケアです。1日1回、夜寝る前にフロスでの掃除が必要です。歯と歯の間はもちろん、歯の付け根の両サイドもフロスで丁寧に汚れを取るようにしていただきたいのですが、そのときに歯と歯の間にある三角の歯ぐきのてっぺんは、とても繊細な部分なので不用意に擦らないようにしないようにしてください。傷つけてしまうと、歯ぐきが下がってしまう原因になります。


“喫煙”は歯周病のリスクファクター

Q5:ブラッシング以外にも気をつけることがあれば教えてください。

湯浅先生:
患者さんにもよくお伝えすることですが、喫煙は、身体にも歯にも良いことはありません。副流煙を吸った方の歯や歯ぐきにも悪影響がでるほどです。さらに、喫煙者の歯周病治療、またインプラント治療の成功率は、非喫煙者に比べて下がります。喫煙によって、歯垢(プラーク)や歯石がつきやすくなる、歯ぐきの血流が悪くなるなど、理由は様々ですが、喫煙者は粘膜に慢性炎症があり、免疫の働きも阻害されるので、傷の治り(創傷治癒)が遅くなります。また、歯周病だけではなく、喫煙によって感染症のリスクも高くなるので、全身の病気を防ぐためにも禁煙を心がけることが大切です。





湯浅デンタルクリニック院長
湯浅 慶一郎
Profile
1986年:東京歯科大学卒業
1986年:東京歯科大学歯科補綴学第2講座入局
1990年:I.T. Dental Clinic 勤務
1993年:湯浅デンタルクリニック開院
▼日本臨床歯周病学会 認定医・指導医
▼日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医
▼日本歯周病学会認定 歯周病専門医
▼日本補綴歯科学会 専門医
▼日本口腔インプラント学会 専修医・専門医
▼I.E.P.O.スタディグループ 会長

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